安積(あさか)歴史博物館は、旧福島県尋常中学校として県下の高等教育の中枢となる重要な役割を担っていた場所でした。明治22年、現存の鹿鳴館風の優れた建築である本館が建造され、昭和52年に国の重要文化財に指定され、昭和59年、博物館として整備・一般公開されました。
しかし平成23年3月11日、東日本大震災により内部の漆喰壁が多量に崩れ落ち、復旧工事完了までに2年7ヶ月を要し、ようやく一般公開の再開を果たしました。
この歴史を象徴する場所で、アーティストたちがこの地から得たインスピレーションを自分自身の軌跡や現在の自分とリンクさせながら、作品として表現していきます。
そして、思いの詰まった作品やアーティストたちを参加者が観て、聴いて、肌で感じて、この博物館が芸術のみならず、様々な福島の文化を通じてのコミュニケーションの場となること。
そして、この場所が参加者それぞれの、さらに言えば日本の過去・現在・未来について考える「交差点」となることを期待します。
明治以前、荒涼とした原野が広がっていたという郡山。武士の時代が終わりを告げ、明治政府による国営事業の第1号として「国営安積開拓(あさかかいたく)」事業が開始されました。
もともとは水利の悪かったこの土地に、山を越えて猪苗代湖から水を引き、豊かな街を拓くという壮大な事業を完遂させるため多くの人々が協力し、現在の郡山の礎を作ったと言われています。
そんな歴史的な史跡が多く残る開成地区にあるのが、安積歴史博物館です。県立安積高校の校舎が敷地内にあり、旧尋常中学校の歴史を受け継ぐ安積高校の校訓には、「開拓者精神」という言葉がいまでも脈々と安積開拓時代の先人たちから受け継がれているそうです。
県立安積高等学校は、明治17年(1884)に創立され、明治19年の学校令によって、福島県の中心的な中等教育機関となりました。
それ以来、現在に至るまで一世紀をこえる教育のあゆみをつづけてきています。
旧制中学校の流れを汲む建物が存在する価値は、何処に見出すことが出来るのか?
旧福島県尋常中学校本館講堂は、竣工して127年目の春、新制高校恒例行事の「応援歌練習」を迎え入れました。ここから高校生活を始め、そして卒業し、或は全国に或は世界に飛び立つその一歩を踏み出す記念する場所でもあります。
今回「こおりやまアーティスト・イン・レジデンス」を開催するにあたり、アーティストがより大きな場面で飛翔するためのベースに当館を選択して頂いたことは、学び舎だった当館の存在意義の再確認にもなりました。
自己表現には多様性が有りますが、今回は「アート」を通して、見えなかったものを視、感じなかったものを覚え、多面的な表現を理解する一助に出来ればと思います。是非、この感覚をお楽しみ下さい。
尚、郡山市と猪苗代町に関連する「安積疏水」が「日本遺産」に認定されました。本館は重要な構成要素としても見直されています。
郡山市ホームページ 日本遺産
www.city.koriyama.fukushima.jp/163000/nihonisan.html
旧福島県尋常中学校本館講堂は、竣工して127年目の春、新制高校恒例行事の「応援歌練習」を迎え入れました。ここから高校生活を始め、そして卒業し、或は全国に或は世界に飛び立つその一歩を踏み出す記念する場所でもあります。
今回「こおりやまアーティスト・イン・レジデンス」を開催するにあたり、アーティストがより大きな場面で飛翔するためのベースに当館を選択して頂いたことは、学び舎だった当館の存在意義の再確認にもなりました。
自己表現には多様性が有りますが、今回は「アート」を通して、見えなかったものを視、感じなかったものを覚え、多面的な表現を理解する一助に出来ればと思います。是非、この感覚をお楽しみ下さい。
尚、郡山市と猪苗代町に関連する「安積疏水」が「日本遺産」に認定されました。本館は重要な構成要素としても見直されています。
郡山市ホームページ 日本遺産
www.city.koriyama.fukushima.jp/163000/nihonisan.html
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公益財団法人 安積歴史博物館
http://anrekihaku.or.jp/ 福島県郡山市開成5-25-63 024-938-0778 [email protected] 開館日 火曜日~日曜日 【交通案内】 東北自動車道 郡山インターチェンジから5.5km 東北新幹線 郡山駅から3.5km 福島交通バス情報
JR郡山駅を出て、駅前バスロータリー11番 安積高校前(あさかこうこうまえ)下車すぐ (約20分 ※道路交通状況による) コスモス循環池の台先回り ・麓山経由大槻 ・麓山経由休石 ・麓山経由山田原 ・麓山経由御霊櫃 ※池の台経由鎗ヶ池(やりがいけ)団地行きを除く |