◇EVENT-REPORT◇
東京・荻窪「6次元」にてトークイベントを開催いたしました!
8月2日、荻窪6次元にて、ジャーナニヤルアート企画主催のプレイベントin東京を開催いたしました。
10月から始まる、郡山を舞台にアーティストの滞在制作や展覧会をメインイベントとしている「じゃープロジェクトVol.1 こおりやまアーティスト・イン・レジデンス」のプレイベントです。
5月に郡山・安積(あさか)歴史博物館で開催したプレイベントが、画家の越ちひろさんを迎えたワークショップ「紙袋で世界に1つだけのお面をつくろう!」。3歳のお子様から小・中学生、高校生、大学生、親御さま方を含め、約120名の皆さまにご参加いただきました。では、東京でやるプレイベントは? そう考えたとき、「あえて小規模で、隣の席の方と仲良くなれる距離感で。そして、福島の文化に少し触れていただけるアットホームなイベントにできたら」そんな、当団体の福島出身者2人が想いを込めて、このイベントは実現しました。
8月2日、荻窪6次元にて、ジャーナニヤルアート企画主催のプレイベントin東京を開催いたしました。
10月から始まる、郡山を舞台にアーティストの滞在制作や展覧会をメインイベントとしている「じゃープロジェクトVol.1 こおりやまアーティスト・イン・レジデンス」のプレイベントです。
5月に郡山・安積(あさか)歴史博物館で開催したプレイベントが、画家の越ちひろさんを迎えたワークショップ「紙袋で世界に1つだけのお面をつくろう!」。3歳のお子様から小・中学生、高校生、大学生、親御さま方を含め、約120名の皆さまにご参加いただきました。では、東京でやるプレイベントは? そう考えたとき、「あえて小規模で、隣の席の方と仲良くなれる距離感で。そして、福島の文化に少し触れていただけるアットホームなイベントにできたら」そんな、当団体の福島出身者2人が想いを込めて、このイベントは実現しました。
イベントのサブタイトルにもなっている「イカ人参」。もともとは、福島の農家の冬の保存食だそうですが、今では福島の郷土料理として、主にお正月に家族の食卓になにげなく置かれる一品だそう。郡山出身の副代表・鏡沼が愛情込めて仕込んできました。決して派手な食べ物ではないけれど、いつもそれは、人の和の中にある一品。『人の和を作り出すこと』をひとつのコンセプトにしているわたしたちのイベントに、なんだかピッタリくるのでは。そんな思いから、このイカ人参をおつまみの主役に選ばせていただきました。
福島のおすすめの地酒もご用意。大七純米「生酛」と、人気酒造の「ゴールド人気 純米大吟醸」。
郡山で行ったプレイベントに、大勢の生徒さんとご参加いただいた西郷第二中学校の角田先生がお花を送ってくださいました。向日葵とトルコキキョウで、会場がとても華やぎました。
さて、トークの始まりです。「イカ人参ってどんな食べ物?」「どうやって作るの?」そんな話からはじまり、団体発足の経緯、今秋開催の「じゃープロジェクト」企画に行き着くまで。「みんなが主役」というキーワードで活動していること。わたしたちの熱い気持ちをお伝えしていきました。そして、これから力強い仲間となるであろう、こおりやまAIRの参加アーティスト&クリエイターの一部も一般公開前にお知らせいたしました。
会場にさせていただいた『6次元』オーナーであり、数々の本の執筆をされ、地域を巻き込んだイベント企画、ワークショップの経験も豊富なナカムラクニオさんに進行役をつとめていただきながらの対話形式のトークへと進んでいきます。
ナカムラさんにも、当イベントでワークショップをしていただくことを企画中です。
ナカムラさんにも、当イベントでワークショップをしていただくことを企画中です。
みなさん、真剣に耳を傾けてくださっています。
続いて、10月にスペシャルワークショップを開催していただくことになったゲスト、芥川賞作家の滝口悠生さん。ワークショップタイトルは、「散歩して日記を書こう」。展覧会期間中、滝口さんと参加者の作品が観られる場面も作りたいと考えています。
そして、「福島トーク」と題して、福島県南相馬市ご出身である門馬美郷さんに、故郷の今の現状や、故郷に対する想いを語っていただきました。彼女の地元である小高区は福島第一原発から半径20キロ県内に位置し、震災から5年以上経った先月7月12日、ようやく避難区域解除となりました。帰る家がなくなるということ。しかし、地元を盛り上げようと頑張っている地元の方々、若者世代、そして、県外から移住し福島のため、南相馬のために活動する方々も多くいらっしゃること。「避難区域解除になった今からが本当の復興なのだ」ということが伝わり、人や家族、つながりについて、深く考えさせられる時間となりました。
そして、「なぜ福島で、しかも郡山で開催するの?」というお話。郡山は、副代表である鏡沼の出身地でもあります。
「福島の中部に位置し、震災による建物などの直接的被害の少ない、いわゆる“被害の分かり辛い”地域。それが、郡山という場所。しかし、風評被害などは今も残り、市民にはモヤモヤした気持ちが残っている。どうアクションしたらよいかわからない人たちも多いと思う」そんな出身者ならではの視点で語ってくれました 。
わたしたちは、高々と震災復興を掲げて活動しているわけではありませんが、活動の意義として、メインイベントとなるアーティスト・イン・レジデンスの意義として、「外の人を呼んでその土地の人たちと関わりを生み出し、地域を盛り上げること」「外から、内から、その土地について改めて考えること」それを、大きなコンセプトとして活動しています。それは、訪れた方、関わってくださる方一人一人に、自分自身の故郷やルーツについても改めて考えていただくことでもあり、人の繋がり、家族や友人とは何か、そんなことを少し、考えるきっかけにもしてほしい。それを、福島を通してこのイベントで実現していけたらと考えています。
「福島の中部に位置し、震災による建物などの直接的被害の少ない、いわゆる“被害の分かり辛い”地域。それが、郡山という場所。しかし、風評被害などは今も残り、市民にはモヤモヤした気持ちが残っている。どうアクションしたらよいかわからない人たちも多いと思う」そんな出身者ならではの視点で語ってくれました 。
わたしたちは、高々と震災復興を掲げて活動しているわけではありませんが、活動の意義として、メインイベントとなるアーティスト・イン・レジデンスの意義として、「外の人を呼んでその土地の人たちと関わりを生み出し、地域を盛り上げること」「外から、内から、その土地について改めて考えること」それを、大きなコンセプトとして活動しています。それは、訪れた方、関わってくださる方一人一人に、自分自身の故郷やルーツについても改めて考えていただくことでもあり、人の繋がり、家族や友人とは何か、そんなことを少し、考えるきっかけにもしてほしい。それを、福島を通してこのイベントで実現していけたらと考えています。
そして、代表である宮内が集めている「じゃー!」の文字が入ったパネルを持っての記念写真。今回の参加者の方々にもご協力いただきました。
こうして集まった皆さんの顔を、郡山で展示させていただく予定です。そこのあなた!次は写っていただく番ですよ!
トーク終了後は、みなさんで座談会。「はじめまして」の挨拶をしたり、名刺交換をしたり。福島県出身の方たちも数名、参加してくださっていました。東京の方、福島の方。皆で交流し、とても楽しい時間となりました。
このイベントを通して、ちょっとだけ人と人とのつながりを改めて考える機会を持てたり、少し、人の和を広げられたのならとても嬉しく思います。不慣れでお聞き苦しい場面もありましたが、ご参加いただいた皆様、あたたかい気持ちで見守っていただきありがとうございました。また東京でも福島に触れられる機会を作って行けたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
【プログラム内容】
◆ 福島出身者がつくる郷土料理「イカ人参」と自慢の地酒の試食会 ◆
イカ人参って?県外ではあまり目にすることのない福島の郷土料理「イカ人参」を味わいながら、参加者に
今まで知らなかった福島を知ってもらえるキッカケをつくります。
◆ジャーナニヤルアート企画のご紹介…郡山初となるAIRの説明、関連イベントのご紹介
・宮内理(代表)× 鏡沼葵(キュレーター・郡山出身)× ナカムラクニオ(6次元オーナー)
◆ アーティスト・イン・レジデンス参加クリエイターの一部ご紹介
◆ 福島トーク「南相馬市のご紹介」
・門馬美郷(南相馬市出身)/出身者から見た福島の現在
◆ 福島出身者がつくる郷土料理「イカ人参」と自慢の地酒の試食会 ◆
イカ人参って?県外ではあまり目にすることのない福島の郷土料理「イカ人参」を味わいながら、参加者に
今まで知らなかった福島を知ってもらえるキッカケをつくります。
◆ジャーナニヤルアート企画のご紹介…郡山初となるAIRの説明、関連イベントのご紹介
・宮内理(代表)× 鏡沼葵(キュレーター・郡山出身)× ナカムラクニオ(6次元オーナー)
◆ アーティスト・イン・レジデンス参加クリエイターの一部ご紹介
◆ 福島トーク「南相馬市のご紹介」
・門馬美郷(南相馬市出身)/出身者から見た福島の現在
進行
ナカムラクニオ
1971年東京生まれ。映像ディレクター。荻窪のブックカフェ「6次元」店主。
著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方―都市型茶室「6次元」の発想とは』(CCCメディアハウス)、『さんぽで感じる村上春樹』(ダイヤモンド社)、『パラレルキャリア』(晶文社)、責任編集短編小説集『ブックトープ山形』(東北芸術工科大学)などがある。
現在、年間200回ほど本にまつわるイベントを企画。全国で実験的な読書会や、その場で小説を書くワークショップなどを開催。また「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」のキュレーターとして、町全体を小説化するプロジェクトや図書館を使ったブックフェスなどを企画・運営している。
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